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キッズウェイ/大和ハウス工業/フジタ クラウド型管理システム開発で働き方改革
2020.01.27 15:07
キッズウェイ(愛知県瀬戸市)、大和ハウス工業(大阪市北区)、フジタ(東京都渋谷区)の3社は、クラウド型管理システム「CONNET(コネット)」を共同開発し、キッズウェイが、20日より販売を開始した。
国土交通省が策定した「建設業働き方改革加速化プログラム」をはじめ、働き方改革の推進が社会的な課題となっている。現場では現場監督が、安全や品質、工程の管理などに多くの時間を費やし、現場内でのコミュニケーションが不足することで、さまざまなトラブルが発生するという課題がある。一方、現場内の作業員にとっては、現場監督への確認・指示待ちに伴う時間のロスが多く発生している。
キッズウェイは大和ハウス工業、フジタの協力のもと、建設現場における働き方改革を進めるべく、「作業の効率化」、「移動時間の削減」、「コミュニケーション不足によるさまざまなリスクの回避」を目的としたクラウド型管理システム「CONNET」を開発、発売した。
同システムは、Apple社が提供するiOSおよびGoogle社が提供するAndroidを搭載したスマートフォンやタブレットに対応したアプリケーション。建設現場と現場監督をはじめとした、関係者同士をつなぐことで現場から離れている関係者がリアルタイムで現場の状況を把握できる。
最大4名でのビデオチャット機能を有しており、ユーザー同士が離れた場所にいてもリアルタイムに状況を共有できる。これにより、「現場に向かう移動時間の削減」を図ることができる。また、現場では現場監督が離れていても、その場で判断を仰ぐことができるため「判断待ちに伴う待ち時間の削減」、「作業の効率化」も可能となる。さらに、ホワイトボード機能では、撮影した写真に双方で書き込みをしながら通話が可能なため、より正確な是正指示が可能となる。
同システムは、フジタの建設現場をはじめ、社内コミュニケーションツールとして先行導入しており、今後、大和ハウス工業でも導入を予定している。