週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
東京建物 「仙台花京院テラス」が満室で竣工 延床5800㎡・9階建てのオフィスビル
2020.02.03 18:21
東京建物(東京都中央区)が宮城県仙台市青葉区花京院にて開発を進めていた「(仮称)仙台花京院プロジェクト」が、「仙台花京院テラス」として先月31日に竣工した。竣工時点ですでに満室となっている。
同ビルは敷地面積約860㎡、延床面積約5800㎡、鉄骨造地上9階、搭屋1階の複合ビル。立地は、JR「仙台」駅から徒歩6分で、「仙台」駅から北に延びる主要道路「駅前通り」に面した角地という利便性と視認性の高い場所に位置する。
2~9階のオフィス部分は、1フロア約150坪を確保するとともに、柔軟なレイアウトが可能な整形無柱空間を実現。北側
に広がる花京院緑地側をガラス張りにすることで開放的なオフィス環境を提供する。またワンフロアは最大で5分割にできる計画。最小15坪の区画から用意が可能で、多様なテナントニーズに対応する。
建築基準法で定められた耐震基準の1・5倍相当の耐震性を確保するなど、高い防災性能を保持している。また非常時に備えた2回線受電方式を採用するとともに、72時間運転可能な非常用発電機を設置。停電時には防災・保安用だけでなくオフィス専有部に対しても15VA/㎡の電源供給が可能。加えて、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」Aグレード相当の高い環境性能を実現し、環境にも配慮したビルとなっている。
屋上には花京院緑地を見渡せるテラスを設置し、入居するオフィスワーカーのリフレッシュやオフィスワーカー同士のコミュニケーションを促進する場所としても活用予定。
東京建物は今後も仙台市のマーケットに基づき、グループのノウハウを生かすことで、仙台市の一層の活性化や賑わい創出に寄与できる開発事業に取り組むとしている。