週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
八重洲エリアの再開発が本格始動「(仮称)ヤンマー東京ビル」着工2020年8月オープン目指す
2020.02.10 15:44
ヤンマー(大阪市北区)が、「(仮称)ヤンマー東京ビル」の新築工事に着手する。今月4日には関係者出席のもと旧「ヤンマー東京ビル」跡地(東京都中央区八重洲)にて地鎮祭を行った。新築工事は今月5日よりに着手する。2022年8月、隣接する「八重洲二丁目1地区都市計画」事業と同時グランドオープンする予定。
「(仮称)ヤンマー東京ビル」は、旧「ヤンマー東京ビル」の建て替えによって誕生する。延床面積約2万2000㎡、鉄骨・鉄筋コンクリート造、地下3階地上14階、塔屋1階を計画。竣工後は地下3~地下2階を駐車場、地下1~地上2階を商業エリア、地上3~14階をヤンマーグループオフィスおよびオフィステナントエリアとして運用する予定。「東京」駅からは「八重洲地下街」等を通じて直通でき、立地を生かした高アクセスを実現する。
八重洲エリアは「東京」駅前の交通結節点として重要な位置にある。同エリアは東京都における「都市再生特別地区」の一つに指定され、複数の都市計画が同時に進められており、今後大きく生まれ変わる。
建設計画には、ヤンマーが掲げる「A SUSTAINABLE FUTURE」を実現するために、環境負荷低減、防災対応力の強化、歩行者ネットワークの整備等を実施し、社会への貢献を目指す。またガスヒートポンプエアコンやバイオディーゼルコージェネレーションシステムはヤンマー製を導入。太陽光発電システムやヤンマー独自のエネルギーマネジメントシステムなどと組み合わせ、グループの技術を結集した省エネビルを目指す。
これら最新環境技術の導入により、建築物の環境性能総合評価指標である「CASBEE(キャスビー)」において最高ランクであるSランクを実現する計画。中間免震構造の採用など、災害対策の強化も実施する。