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住友商事 「KANDA SQUARE」竣工 神田エリアの核となる複合ビル
2020.02.26 22:08
住友商事(東京都千代田区)が開発を進めていた「KANDA SQUARE(神田スクエア)」が、今月17日に竣工した。
同社で積極化している東京・神田エリアのオフィスビル開発を軸とした街づくりにおいて、同物件は過去最大規模。神田エリアの核となる大型開発と位置づけられている。
東京電機大学神田キャンパスおよび神田警察署の跡地に立地しており、建物は延床面積8万5257㎡、敷地面積9761㎡、建築面積5008㎡、オフィス、商業ゾーン、ホール、貸会議室からなる地上21階地下1階。
5〜21階のオフィスゾーンはワンフロア最大2950㎡で、東西南北すべての方向がガラス面という開放的でレイアウトがしやすい造り。地震の揺れを受けにくい免震構造を採用するとともに、中圧ガスと重油の利用により連続15日間程度稼働可能な非常用発電機を配置しており、入居企業の事業継続性に配慮した防災性能を備える。入居テナントはほぼ内定しており、3月から順次入居を開始する予定。
1階の商業ゾーンには都市型スーパーマーケットやベーカリー、コンビニエンスストアなど13店舗が出店予定。2階の多目的ホール「KANDA SQUARE HALL(神田スクエアホール)」は約450㎡の大空間で、映像、音響、照明機材を完備する防振遮音構造。数千人規模の本格的な音楽ライブから展示会、講演会など多種多様な用途での利用が可能。ホールホワイエにはクロークやバーカウンターの設備も完備しており、利用客の幅広いニーズに応える。3階の小ホール「KANDA SQUARE ROOM(神田スクエアルーム)」は約200㎡。3階の多目的ホールと同様にさまざまなニーズに対応できる設備を完備する。
3階の貸会議室「KANDA SQUARE CONFERENCE(神田スクエアカンファレンス)」は、社内研修や講演会、セミナーなどさまざまな用途で利用可能。4部屋のうち3部屋まで連結させて使用でき、50〜180㎡までの空間を構成できる可変会議室となっている。
商業ゾーン、多目的ホール、小ホール、貸会議室は6月上旬にグランドオープンの予定。
ビルで使用するエネルギーにも配慮している。東京電力ホールディングス(東京都千代田区)、東京電力エナジーパートナー(東京都中央区)、日本ファシリティ・ソリューション(東京都品川区)、日建設計(東京都千代田区)の協力により、国内初となる電力ネットワークを活用したBCP対策用エネルギーサービス「プレミアムグリッドサービス」を導入。非常災害時には大容量の非常用発電機が稼働し、発電された電気は隣接する「神田スクエアフロント」および2021年春竣工に向けて開発中の「(仮称)内神田一丁目本郷通ビル」に供給することが可能となる。