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大和ハウス工業 カリフォルニアで商業施設運営開始
2020.02.26 21:57
大和ハウス工業(大阪市北区)が、アメリカ合衆国において商業施設運営事業を開始した。
第一弾として、カリフォルニア州アーバイン市内の商業施設「TRADE(トレード)」を取得した。施設の運営管理は現地法人のDaiwa House Texas Inc.(ダイワハウステキサス)を通じて、全米大手の不動産会社Lincoln Property Companyグループに委託した。
「トレード」は延床面積約3021㎡、敷地面積約1万2261㎡、総店舗数31店店舗の商業施設。不動産投資会社や会計企業などの大手企業が集まるオフィスエリア内にあり、オフィスワーカーの利用が期待できる場所だ。米国内有数の名門校とされるカリフォルニア大学アーバイン校から約3・5kmにあり、また住宅街にも接するエリアのため、学生や近隣住民からも集客が期待されている。
大和ハウス工業は日本国内での商業施設運営などを通じて構築した4200社以上のテナント企業とのネットワークを駆使し、「トレード」の空きテナントに日本企業の誘致を推進。近隣商業施設との差別化を図っている。
現在の入居テナントも、日系企業の運営施設ならでは。寿司やラーメンなど日本食レストランのほか、マッサージ、ネイルサロンなどのサービス店舗など、インターネット通販による代替が困難な業態を31店舗そろえた。
オレンジ郡アーバイン市は、快適な気候や治安の良さなどから住民が増加。人口は2010年の21万人から2018年には28万人まで達している、全米有数の人気都市だ。地中海性気候で夏は乾燥していて過ごしやすく、冬は温暖な気候。前述のカリフォルニア大学アーバイン校をはじめ多数の教育機関が立地しており、治安の良い街とされる。商業や観光が盛んなロサンゼルス市とサンディエゴ市の中間に位置し、周辺には有名テーマパークやビーチなどアクティビティも豊富だ。