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「売りにくい不動産」のオーナーと購入希望者をつなぐ「家フリマ」プラットホームサイト開設
2020.03.09 16:40
家フリマ(東京都中央区)は、「売れない不動産」を売るプラットホームサイト「家フリマ」の運営を今月4日に開始した。
同サービスは所有の物件情報を、利活用希望者や購入希望者に直接紹介するネットの特性を生かしたサービス。売主は掲載依頼、紹介文章、写真を送付することで物件を「家フリマ物件掲示板」に掲載する。買主は「家フリマ物件掲示板」を見て直接売主に問い合せる。買主と売主は「家フリマ商談ボード」で直接商談を進め、現地を見学する場合は、「現地内覧予約システム」を使って日程を調整する。また、不安や分からないことがあれば家フリマ管理人に相談ができ、建築不動産コンサルタント(認定空き家再生診断士)による簡単な相談や、交渉が上手くいくためのアドバイスが無料で受けられる他、特別メールによる物件紹介やハザードマップの掲載も行っている。
買主に購入の意思がある場合、買主は「家フリマ」に「物件購入申込書」を提出する。商談は売主が購入申込内容を承認することで成立する。
「0円賃貸」は、不動産の所有者が、信頼できる借主に賃料なしで貸す契約。法的には、民法593条、594条などに規定されている。賃貸契約ではないので、借地借家法の適用はされない。ただし、使用目的は民泊やアトリエ、地域活性化のための事務所・集会場等に限られる。
貸主には固定資産税等維持費負担が減り、草刈りや樹木の手入れ、定期的な換気などの手間が省けるといったメリットがある。期間限定契約のため、契約期間が終了すれば、不動産は戻ってくる。
借主にはかかる費用が固定資産税などの維持費のみというメリットがある。
システム利用料は売主と買主共に同額だが、どちらか一方が全額負担することもできる。また掲載は無料で、成約しない限り一切費用はかからない。
オプションとして物件の事前調査や・契約書作成費用等が用意されている。