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大林組 CDP発行の気候変動レポート A-リストに選定
2020.03.16 11:48
CO2排出量の削減などが評価
大林組(東京都港区)は、環境評価を行う国際的な非営利団体であるCDPが発行する気候変動レポート2019においてA―リストに選定された。CDP(Carbon Disclosure Project)は2000年に設立されたロンドンを拠点とする非営利団体で、投資家から最も信頼されている評価機関の一つ。気候変動レポートは、気候変動に関する情報開示や活動に基づいてランク付けするもので、同社は積極的な活動を行っている企業として評価された。
同社は2011年に中長期環境ビジョン「Obayashi Green Vision 2050」を策定し、低炭素・循環型・自然共生社会の実現に向けてさまざまな取り組みを進めてきた。2019年6月、さらなるサステナビリティを追求するため、「Obayashi Green Vision 2050」を長期ビジョン「Obayashi Sustainability Vision 2050」に改訂。このビジョンでは2040年~2050年の目標の一つとして「脱炭素」を掲げ、グループ全体で取り組んでいる。
「Obayashi Sustainability Vision 2050」の実現のための最初のステップとして、同社は中期経営計画2017に基づき環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)を重視するESG経営を推進。「環境に配慮した社会の形成」を6つのESG重要課題の一つに位置付け、CO2排出量の削減など環境・社会・経済の統合的向上をめざした事業活動を展開している。
同社は今後もサプライチェーンを含めた事業に関わるすべての人々と、持続可能な社会の実現と企業価値の向上をめざし、事業活動を通じたESGへの取り組みを推進するとともに、積極的な情報開示に努めていくとしている。