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ワークプレイスの有効利用と最適化へ日建設計など5社協業

2020.04.13 17:09

 日建設計(東京都千代田区)、協和エクシオ(東京都渋谷区)、WHERE(東京都千代田区)、オムロン(京都市下京区)、神田通信機(東京都千代田区)の5社は、働き方改革や脱炭素社会の実現のために、ワークプレイスの有効利用と室内環境の最適化を目指すクラウドプラットフォームを活用したセンサー・設備制御ネットワークシステムの開発・改善・普及に向けた取り組みを共同で実施していくことに合意した。
 従来、空調・照明・防犯・防災・日射遮蔽・映像音響などの建築設備では、各システムが独自にセンサーを設置しており、相互無関係に制御されてきた。これに対し、より快適に、より効率的に建築空間を運用し、生産性向上や脱炭素化を促進するためには、空間の全体最適化を可能とするシステム開発が必要となる。
 同システムは建物内にセンサーによるデータ収集、解析専用のネットワークを構築、複数センサーのデータを総体的に解析、設備制御にフィードバック可能な設備制御ネットワークシステムの構築を目指す。さらに、センサーや設備のマルチベンダー化が促進され、拡張・更新が容易で陳腐化しないシステムの構築が図られる。同時に、建物オーナーやユーザー自身が、アップロード・マッシュアップされたデータを利用し、ワークスペースの改善やワーカーの活動支援に活用が可能となる。
 導入先としては、オフィスや学校、病院、工場などを想定。多様な建物用途に貢献できる。人が滞在し、設備制御がなされている空間であれば、人や物の位置情報や利用状況、室内環境を定量化し、これらに応じたきめ細やかな制御が可能となるため、特にワークプレイスにおける利用が有効であると考えられる。
 個人の高集中化、コミュニケーションを適正化することで、生産性や健康の向上が期待できる。また、固定席が排除されることでオフィス効率が向上するため、省エネ、脱炭素化も同時に図ることができる。人や物の位置情報や利用状況、室内環境を定量化し、空間効率と生産効率を継続的に改善していくことが可能となると同時に、利用状況や室内環境に応じてきめ細やかな設備制御が可能となる。




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