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消毒剤などの噴霧に自動運搬ロボを活用

2020.04.13 16:56

 Doog(茨城県つくば市)は、消毒剤などの噴霧散布に活用できる移動ロボットの提供を開始する。協働運搬ロボット「サウザー」を用いることで、より安定した作業品質を確保し、作業の無人化によって現場作業者の感染リスクの軽減を目指す。
 新型コロナウイルスの世界的な大流行を受け、同社のシンガポール子会社であるDoog International(シンガポール)が、シンガポール行政機関から荷物運搬用途での貸出要請を受け、現在関係機関と調整を行っている。また、並行して公衆衛生・予防対策のプロジェクトからの要請で消毒薬噴霧散布ロボットを準備した。
 同ロボットは、噴霧散布用途としてサウザーシリーズをカスタマイズしたもの。サウザーは、様々な現場で誰でも簡単に直ぐ使え、カスタマイズすることで幅広い現場に対応できる協働型の移動ロボット。製造業、物流倉庫業、サービス業、建築業等、様々な現場に導入されている。噴霧器を搭載したサウザーが、新機能である「メモリトレース機能」によりあらかじめ定められたルートを無人で定期的に走行することで、施設内をくまなく消毒する活動を支援する。
 メモリトレース機能は、運行管理システムやタブレット等によって地図上での走行経路を指示するなどの複雑な事前準備は不要であり、作業者がサウザーを無人で動かしたい場所を追従機能で走行させるだけで、そのあとはサウザーが単独で同じ経路を繰り返して自動走行をすることが出来る。
 サウザーを用いることで、より安定した作業品質を確保し、作業の無人化によって現場作業者の感染リスクの軽減を目指す。人的リソースに頼らず、持続可能な予防活動の実現が期待されている。




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