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ボルテックスの区分所有オフィスビル「VORT 秋葉原Ⅱ」にシェアオフィス入居
2020.05.11 17:03
ボルテックス(東京都千代田区)は、オフィスの区分所有を主軸とした資産形成コンサルティングを展開。今月1日には秋葉原に保有する「VORT 秋葉原2.」に、起業や創業支援を手がける企業のfabbit(ファビット、東京都千代田区)が入居し、シェアオフィスを開始。VORTシリーズでは初の1棟でのシェアオフィスの入居となった。
ボルテックスが展開するVORTシリーズは、収益性に特化した「区分所有オフィス」のブランド。希少性・収益性の高い都心5区(渋谷区・港区・新宿区・中央区・千代田区)に立地するオフィス需要の高い中小規模のテナントビルを中心に取得。後に物件価値を高めるバリューアップ工事を実施。同時にイニシャルコストの削減や管理業務の改善など物件のハード面以外にも手を加え、投資物件としての価値を更に伸ばす。バリューアップと併行し、空室があればリーシングも実施。販売開始の頃には満室となったビルも比較的に多く、テナントの成約賃料の交渉も同社が担当する。
今回fabbitが入居した「VORT 秋葉原2.」は、東京メトロ「秋葉原」駅から徒歩2分、JR「秋葉原」駅からは徒歩3分の昭和通り沿いに立地。地上9階地下1階・延床面積は1885㎡で、1999年に竣工した中規模オフィスビルだ。ボルテックスは2015年12月に取得し、外壁改修や設備更新などを実施。fabbitの入居前は、企業1社で1棟丸々を使用。今回、内装はfabbitが担当し、8階と1階を除くフロアのリーシングはシェアオフィスを運営するニューワークスが行う。
ボルテックス、リーシングマネジメント課の木塚氏は「当社の展開するVORTシリーズの実績は既に100棟を越し、今年2月時点で物件数は128棟となりました。市況の先行きに不透明な部分はありますが、今後も積極的に都心5区の商業地を中心にミドルサイズの高付加価値物件を取得していきます」と語る。今後も益々勢いの増すVORTシリーズの展開に注目である。