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NTTなど4社が協同でスマートエネルギーシティの実現に向け実証

2020.05.11 16:22

 TNクロス(東京都千代田区)、NTTアノードエナジー(東京都千代田区、以下NTT-AE)、日本電信電話(東京都千代田区、以下NTT)、および東京電力ホールディングス(東京都千代田区、以下東電HD)の4社は、千葉市において共同実証を実施する。各社が持つ技術・設備等を活用し、再生可能エネルギーの導入促進や電力レジリエンスの強化によるスマートエネルギーシティの実現をめざす。
 TNクロスは避難所への再エネ等導入、サービス化の検討を実施する。平時の温室効果ガス排出の抑制と、非常時のエネルギーの確保を同時に実現するため、災害発生時の生活維持の拠点となる避難所の再エネ等を活用した電源バックアップ機能を強化する。日中は太陽光発電を行い、夜間は蓄電池から放電することにより、平時の再エネ利用の拡大だけでなく、災害などによる停電発生時においても、避難所の電力を継続的に維持することが可能となる。今年度より3カ年で、千葉市内の避難所182カ所へ太陽光発電設備・蓄電池を導入する予定。
 NTT-AEとNTTは、NTTが保有するビルへの蓄電池・直流自営線等導入、需給分析システムの整備を行う。NTTのビル等に設置する再エネ・蓄電池・EVや直流送電技術を活用し、新たな電力供給の仕組みを提供する。これにより、更なるレジリエンスの強化を実現する。今年度、千葉市内のNTTの拠点において、太陽光発電設備・蓄電池を導入する。上記拠点と近傍施設間に直流自営線を敷設し、電力供給を行う。太陽光発電設備が設置できない施設や、雨天等で発電できない場合にも、NTTビルから施設側蓄電池を充電すること等により、長時間停電への対応や、施設内で利用可能な電気機器の拡大が可能となる。
 東電HDは蓄電池・直流自営線と既存配電網の協調・相互連携、分散型エネルギーの有効活用に向けた仕組みの構築を行う。NTTが所有する情報通信技術や蓄電池運用技術と、東京電力グループが有する電力制御技術の活用等により、地域内の再エネ・蓄電池や需要家設備、既存の電力系統を高度に連携・制御し、地域のエネルギー価値を高める取り組みを進める。




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