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NTT都市開発 NYで商住複合施設を開発へ
2020.05.25 12:48
NTT都市開発(東京都千代田区)は、ニューヨーク市ブルックリンで計画されている複合開発事業に参画する。
事業は100%子会社の米国現地法人UD USA Inc.を通じ、現地デベロッパーのWilliam Macklowe CompanyおよびSenlac Ridge Partners, LLCと共同で行われる。NTT都市開発では米国でのアセットタイプの多様化に向けた新たな取り組みと位置づける。
開発物件の名称は「120 5th Avenue」。6500㎡の敷地に建物面積2万8500㎡、地上6階地下1階建ての建物を建設する計画で、地下1階~地上1階が商業施設、2~6階が賃貸住宅(160戸)とする。着工予定は2021年11月、竣工予定は2024年1月。
立地は低層高級住居が連なる閑静な住宅街「パークスロープ」の5thアベニュー沿いに位置し、マンハッタンへのアクセスも充実。住環境の良さと交通利便性を兼ね備えている。5thアベニュー沿いは、パークスロープの中でも特にポテンシャルの高い商業施設が集積し、周辺住民が利用する飲食店・雑貨店等がたち並ぶ。賃貸住宅と商業施設の複合開発事業に適した環境を持つ。
NTT都市開発は2013年より、米国東海岸を中心に不動産事業を展開。ニューヨーク、ボストン、ワシントンD.C.、ダラスで計11物件のオフィスおよび住宅事業を行っているが、海外で賃貸住宅と商業施設の複合開発事業に取り組むのは今回が初。今後も優良な事業パートナーとの協業を通じ不動産事業を積極的に推進し、一層の事業の拡大に向けて取り組んでいく構えだ。