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共同カイテック リユース・リサイクルでSDGsに貢献 植林活動にも積極的
2020.06.01 15:47
OAフロア「ネットワークフロア」の製造・販売・施工を手掛けている共同カイテック(東京都渋谷区)は、製品のリユース・リサイクルを通じてSDGs(持続可能な開発目標)に貢献している。
OAフロアには、高さ調整可能な支柱の上にパネルを乗せる支柱タイプと、ユニットを床に敷き詰める置敷タイプの2種類に大別される。同社の「ネットワークフロア」は置敷タイプで、ユニットを床に敷き詰めるとできる配線溝にネットワークなどの配線を行い、タイルカーペットなどを施工して完成となる。
SDGsとは、17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)からなる、国連の持続可能な開発目標のことである。2015年9月の国連総会において、15年後の2030年に向けた新たな行動計画として採択された。
同社の「ネットワークフロア」は、樹脂の成形品に超高強度軽量コンクリートを充てんした構造で、高い耐久性を持つ長寿命製品である。再使用の条件を満たした製品はリユース品として買い取り、新品よりも安価で販売を行っている。また、再使用の条件を満たさなかった製品は、破砕して原材料として再利用している。
また、同製品は準不燃材料試験に適合しており、火災に対して安全である上に、加速度1Gの振動試験に適合し耐震性にも優れている。学校施設などへ設置する際には、子どもの活発な動きに耐える安全性に優れた製品として、文教施設協会の推奨品となっている。バリアフリー法で基準とされている12分の1勾配を満たすスロープを標準品としてラインアップしていることから、車いす利用者への配慮も実現する。
同社では製品以外にも、神奈川県の「森林再生パートナー」に2006年から参画し、主として水源地域の保全・再生活動に協力。また、ヒマラヤ保全協会を通じて森林保護や環境保全の啓もう活動を行うとともに、ヒマラヤ山麓に毎年1000本の植林を行うなど、SDGsへの多様な貢献に注力している。