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沖電気工業 可搬型エリア侵入監視システムを販売開始

2020.06.01 15:46

 沖電気工業(東京都港区)は先月27日、リアルタイム性の高い監視と確実な警報通知を実現した可搬型エリア侵入監視システム「Motion Alert」の販売を開始した。
 同製品は、監視・制御・通知機能を持つセンサー装置と、ランプ・ブザーなどの通知機能を持つ警報装置で構成され、作業現場における高い信頼性を実現したシステム。可搬型であることから、装置の移動・設置が容易である。建設機械の移動や吊り荷の運搬、作業員の動線等にあわせた柔軟な監視により、工事現場での安全性を効率よく向上させる。
 センサー装置は、同社独自の「3D LiDAR(レーザー距離センサー)」と4つのカメラを融合した高精度センシング機能を持つ「モーションマッピング技術」およびAIエッジコンピューター「AE2100」で構成される。カメラだけでは判別できない物体を検知・画像処理できる。そのため、工事現場のような人・物が頻繁に動く場所や目視が困難な状況においても、立入禁止エリアへの人の立ち入り等をリアルタイムかつ確実に検知・識別する。
 また、工事現場においては、工事の進行に合わせて構造物ができたり、建設機械の移動や吊り荷の運搬、作業員の動線変更が生じたりと、現場の状況が頻繁に変化する。現場を監視するセンサーはこれに合わせて設置位置を変えていく必要がある。「Motion Alert」は現場設置時の各センサーの位置合わせ(キャリブレーション)作業が不要である。加えて、警報装置とセンサー装置との通信に同社の920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop」を採用することで、工事の進行に応じた最適な機器の配置を容易な作業で実現する。
 さらに、LTE、5G、Wi―Fi等の各種無線ネットワークを介して、遠隔から作業現場の安全を効率的に監視し、事故予防を支援することが可能である。




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