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小規模ビルや店舗でも自動検温可能 監視員不要の低価格サーマルカメラ
2020.06.01 15:41
ピー・エス・ディー(さいたま市北区)は、新型コロナウイルス感染症対策として広く活用できる低価格サーマルカメラ「サーマルチェッカー(商標登録申請中)」の販売を開始した。
同社は2003年創業のベンチャー企業で、防犯カメラの製造販売を行ってきた。今回の感染症の現状を見据えながら、新しい生活様式の中で求められる検温ニーズに対応する「サーマルチェッカー」を開発。学校や病院をはじめとする様々な場所で、入館の際の発熱チェックを自動化する。
「サーマルチェッカー」は、店舗や建物の入り口付近に設置。建物に入る人の体表面温度を自動で測定し、発熱の有無を音声で知らせる。空港などにある一度に複数の人を同時チェックできるサーマルカメラは、高額なうえ常時監視員も必要となりコスト負担も大きい。そこで、同製品では1人ずつのセルフチェック方式を採用し、サーマルカメラによる発熱者の入室制限オペレーションを完全自動化。監視員を付けられない小規模なビルや店舗でも、高級機の5分の1程度のコストでチェック体制を構築できるようにした。
また、監視員がいないことを補うため録画機能を充実。1年以上の長期間の入室記録を残す事ができる。さらに、判定結果に基づいた接点出力も可能。入館ゲートや電磁ロックと連動させれば、「発熱が無い場合は自動でドアを開ける」、「発熱がある場合には受付や警備員にアラーム通知する」といった運用もできる。