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「ヒューリック王子ビル」竣工

2020.06.08 17:15

　ヒューリック（東京都中央区）は、老朽化に伴い進めていた「王子富士ビル」の建て替え工事が完了し、「ヒューリック王子ビル」として完成したと発表した。
　建物は、ＪＲ京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅北口前バスロータリーに面し、交通利便性・視認性ともに優れた複合用途ビル。規模は地上９階地下１階、敷地面積８０１㎡、延床面積５３９３㎡でテナントとして地上１～３階にみずほ銀行、４～５階にクリニックモール、６～９階にフィットネスクラブが入居。１階エントランスは地域に根差したビルとなるべく、王子発祥の「洋紙」をモチーフとし、ランダムなパネル割と目地幅によって紙の折目と質感をデザイン化した。
　貸室はエリアにおいて希少性の高い基準階面積５００㎡の大規模な無柱空間とし、２面採光の明るく居心地の良い設え。災害時・非常時の対応として、７２時間連続で共用部や一部テナント区画への電力供給を行える非常用発電機を設置。またブレースによる制振構造を採用し建築基準法の１・２５倍以上の耐震性能を有し、大地震時の安全性を確保した。
　環境配慮として、貸室に自然換気用のスリットを有した建具やＬｏｗ-ｅ複層ガラスを導入するほか、バルコニーでの日照遮蔽効果によってＣＯ２排出量の削減を図っている。