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日経リサーチ 人流計測サービス東京都心で開始 中央大と共同開発測域センターを活用

2020.06.08 17:13

 日経リサーチ(東京都千代田区)は今月1日、中央大学との共同開発による、測域センサー「LiDAR」を使った「人流計測」サービスの提供を開始する。サービスは、まず東京都心の企業オフィスを対象にスタートする。
 「LiDAR(Light Detection and Ranging)」は目に見えない無害な光を発して周囲の位置や距離を計測し、人や物を点の集まりとして出力する技術。
 同サービスは「LiDAR」を活用してオフィス内を計測し、人とオフィス家具等の物を判別したうえで、人の動線データを記録する。そのデータをもとにオフィスの活用法や社員の働き方を考えるのに役立つ指標を算出し、提供するサービス。社員同士が2m以上離れているかを常に測定するとともに、密集・密接状態がオフィスのどこで、どれくらいの時間発生していたかを報告する。社員への注意喚起やレイアウトの改善等に利用できる。また、社員の動線を計測し、マップに記録することが可能。社員一人一人の動線を図示することで、密集・密接状態になる理由が明らかになり、適切な対策を取ることができる。
 計測時に人物の顔等の画像・映像は撮影しない。また、多数の機器をオフィスに設置する必要や社員が計測機器を携帯する必要はなく、照明が暗い場所や野外でも計測できる。




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