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<今週の物流不動産動向>APT 倉庫内ロボットストレージシステムを開発
2020.06.08 17:17
APT(千葉市美浜区)は、倉庫内の様々な設備やシステムと連携が可能な汎用性に優れたソフトウェアを搭載したロボットストレージシステム「Hive」の提供を開始する。
倉庫内の設備を新設・入換する際は、導入しているWCS(倉庫制御システム)やWMS(倉庫管理システム)等のシステムと連携する必要がある。導入したい設備によっては、システム連携が出来ない、カスタマイズ性が悪く運用方法が異なること等から、現場負担が増加する等の課題があった。
同システムは、前後・左右・上下の3次元方向への動きを実現したシャトル型倉庫システム。シャトル・コンベヤ・ラック・リフター・ボックスの5つのモジュールで構築され、ひとつのシステムで様々な設備と連携し動作させることで倉庫内を一元管理することができるソフトウェアを搭載する。
既存の設備やシステムに捉われることなく、どのような倉庫にもフレキシブルに対応が可能。大規模なシステムリニューアルや設備・システムを無駄にすることなく、コストを抑えて導入することができる。これまで倉庫では活用が難しかった上部の空間の活用や通路スペースを削減することで高密度な収納を実現し、一般的な平置き倉庫と比較して約2倍に収納効率を向上させることが可能となる。
また、レイアウトも自由に選択でき、従来倉庫の構造上デッドスペースとなっていた張り出し・柱周り等も有効活用できる。さらに、拡張性にも優れ、小規模・短期間の工事でシャトルやラックを増やすことができる。万が一シャトルが故障しても、他の複数台シャトルは継続して稼働するため、倉庫システム全体がストップする等大きなトラブルリスクを回避することができる。