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GAテクノロジーズ NeoXグループ運営「神居秒算」を取得 中古不動産売買市場の活性化促進図る
2020.06.15 16:23
GA technologies(東京都港区)はNeoX(東京都渋谷区)および淼瀛(上海)信息技術(中国・上海)が共同運営する「神居秒算(しんきょびょうさん)」事業を取得する。11日に開催した取締役で基本合意書締結を決議した。併せて、国際事業部を立ち上げ、その第1弾として中華圏に向けた不動産プラットフォーム事業を開始する。
GA社はこれまで「不動産取引をワンクリックで」をコンセプトにテクノロジーを活用しワンストップな不動産サービスを提供してきた。今回「神居秒算」の運営開始を海外へのサービス提供の足掛かりにしていく。「神居秒算」は自社開発の拡張現実(AR)アプリと日本の15万棟以上の分譲マンションのデータと20年間の取引データを網羅したデータベースを活用したプラットフォーム。中華圏の投資家には日本不動産情報を、日本国内の不動産事業者に対しては中華圏の投資家への販売チャネルを提供。掲載物件数は約1万2000件、月間の問い合わせ件数は1000件に迫る。顧客の約59%が資産5000万円以上を有する富裕層という。
今後運営を開始していくことで国内不動産事業者への営業力の強化を図り、掲載数の増加とプラットフォームの商品力増強を目指す。加えて、不動産投資事業(iBuyer事業)の市場拡大、連携によるRENOSY会員数の拡大によるメディア力強化、不動産会社向けメディア販売を通じて不動産取引のDXを推進していく予定だ。