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コロナ禍の手荒れ対策製品も登場

2020.06.30 12:16

 佳秀工業(北九州市若松区)は昨年11月より工場で働くワーカーのための工業用手洗い洗浄剤「保湿ハンドクレンジング」を展開する。工場ワーカーの多くが抱える手肌の荒れを防止するものとして、洗浄性と保湿性を両立する手洗い洗浄剤を開発。主に工場向けをメーンとしつつも皮膚科クリニックや歯科医院、こども園、不動産、大学、会計事務所や個人からも注文があるという。
 この商品が新型コロナウイルス関連製品として話題を集めている。コロナ対策で多くの人が積極的な手洗いを行うようになったが、手洗いのし過ぎで手の油分を過剰に落としてしまい手荒れに悩む人が増えている。同社主任の本田文子氏は「当社の『保湿ハンドクレンジング』は弱酸性で界面活性剤と油分をベースとしていますので、手洗いで必要以上に油分を落としすぎることもなく、保湿効果もあります」と話す。注目を集めたのはSNSで大学教授が薦めたことがきっかけとなり、工場以外からの需要を集めることとなった。
 「当社では自社の金属加工の現場で働くスタッフの悩みを解決する製品をつくる『現場プロジェクト』というものがあります。今回の『保湿ハンドクレンジング』もそのプロジェクトから誕生した商品です」(本田氏)
 メーンは工場ワーカーだが、今後もこのような意外な形で、幅広な需要に応えることもありそうだ。




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