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VR映像をHPに掲載しテレワーク需要に対応 「アズ秋葉原ビル」内覧会開催
2020.07.06 16:33
不動産の販売・賃貸・管理事業等を展開するアズ企画設計(東京都千代田区)は、5月末頃から同社保有の新築オフィスビル「アズ秋葉原ビル」のリーシングを開始。今月1日~3日にかけて、入居希望者及び仲介事業者向けの内覧会を開催した。
「アズ秋葉原ビル」は、4月末に竣工した地上14階地下1階のオフィスビル。建築・施工工事を行った末長組(川崎市高津区)から購入した物件で、都営地下鉄「岩本町」駅から徒歩1分、東京メトロ「秋葉原」駅から徒歩2分、JR「秋葉原」駅からは徒歩4分と、複数路線での好アクセスが魅力。2~13階は専有面積58・64㎡(17・73坪)のオフィス仕様で、1階のみが57・34㎡(17・34坪)の店舗仕様。双方ともに無柱空間となり、特にオフィスフロアは専有部内にトイレ、パウダールームを内設。入居テナントはこれらの設備を自由に使用できる。また防犯カメラの設置(予定)、オートロックやエレベーターの制御も付いており、セキュリティにも配慮した。
既に内覧済みの企業は10件近く。業種はIT系が多く、小規模サイズのオフィス空間と昨今話題のテレワークの影響もあり、自社オフィスの広さを見直す企業や、規模を維持しながらより良い執務環境を求める企業の内覧が目立ったとのこと。
企画開発部の森主大介氏は「同じエリア内の企業だけでなく、他の地域から移転を検討している企業の内覧もありました。またベンチャー企業が次へのステップアップとして借りる場合や、地方都市に本社機能を持つ企業の東京支店・東京オフィスのニーズに応えたスペックです。多様なオフィス需要に応えることの可能な点が特長と思われます」と語る。
ちなみに同社は、360度カメラ「RICOH THETA」で撮影したVR映像をHPに掲載。在宅やシェアオフィス等で勤務するワーカーによる、遠隔地からの内覧も対応可能である。森主氏は「当社が新築オフィスビルを取得したケースは初。これまでも既存ビルの再販事業を行ってきましたが、今後はより高価格帯の物件取得に取り組んでいく」と語る。