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「TNER(トナー)」仙台市にオープン 転貸・シェア・時間貸しも可能な「借りながら貸せる」複合施設
2020.07.20 14:53
リビタ(東京都目黒区)は、宮城県仙台市の築38年のオフィスビルを一棟丸ごとリノベーションし、シェア型複合施設「TNER(トナー)」として再生、8月1日にグランドオープンする。
建物は、敷地面積418㎡、延床面積2073㎡、鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄筋コンクリート造)の地上10階。オフィス、アパートメント、ショップ、レンタルスペースなどからなる複合用途の施設として再生させる。
コンセプトは「借りながら貸せる」賃貸。賃借人は自身が借りた区画を他のテナントとシェアできるだけでなく、使っていない時間帯には時間単位で貸し出すことも可能。シェアや転貸をを前提とした賃貸借契約が可能で、個人・法人問わず貸し出した分の家賃収入があるため、賃借人は時間もお金も無駄にしない仕組み。また転貸可能物件と公言することで、周辺相場より高家賃での賃貸契約に寄与し、賃借人だけでなく、不動産オーナーにとってもメリットのある仕組みを構築した。
「TNER」というネーミングは「RENT」を逆さにして、賃貸の常識を「ひっくり返す」新しいスタイルを表現したもの。
事業主であるエコラ(仙台市青葉区)とリビタは、2016年6月に1979年築のビルを一棟丸ごとリノベーションし、シェアオフィス、アパートメント、イベントスペースを備えたシェア型複合施設「THE 6(ザ シックス)」をオープンさせている。
今回の取り組みは、「THE 6」に次いでリビタとエコラが手掛ける第2弾のプロジェクトとなる。