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大谷デザイン研究所 非接触型デジタルサイネージを開発
2020.08.03 15:24
大谷デザイン研究所(東京都千代田区)は7月29日、非接触型デジタルサイネージ「INFOWAVE―インフォウェーブ―」の受注を開始した。
これまでの手で直接触って操作するタッチパネル式サイネージは、新型コロナウイルス感染の拡大を受け使用を中止する事例が多く見られるようになった。不特定多数の手指が直接触れるため利用者も敬遠。施設側にとっても、頻繁な消毒作業が必要なことなどが課題となっていた。
そこで同社は、画面に手を触れることなく空中で手を振って操作ができる完全非接触型を開発。同製品は独自開発の非接触型インターフェースと、通信不要で単独運用が可能なサイネージ配信管理システムを内蔵。ディスプレイと可動スタンド、再生管理PCやWEBカメラをセットにした一体型で、すぐに使えるオールインワンパッケージとなっている。各フロア画面の切り替えや各言語への切り替え、各店舗情報の切り替えなどが「空中ハンドジェスチャー」で可能に。利用者は手を左右に振る、上に振るだけで操作できるという。
運用側は配信したい画像や動画、情報を好きな日時に番組設定すれば、自動で配信・切り替えが可能。ハンドジェスチャーで切り替えるための番組も同時に配信設定することができる。また、通信は不要でUSBメモリーで運用可能。配信したい番組はPCにインストールしたサイネージ配信・管理ソフトからUSBに書き出し、本体にそのUSBメモリーを挿すだけで予定通りに再生される。
一体型のスタンドアロンタイプのほか、環境・用途に合ったカスタム設計も可能。通信接続による大規模サイネージシステムの導入や専用クラウドでの運用、専用サーバーによるオンプレミス型の運用などについてもトータルに相談できる。また、同社がデザイン会社であるため、希望に応じて動画・静止画におけるコンテンツ制作まで対応可能となっている。