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デジタルガレージ 不動産契約一元管理サービスを開発 野村不動産が開発に協力し導入も決定
2020.08.03 15:23
デジタルガレージ(東京都渋谷区)は、不動産売買契約の顧客ごとに異なる必要書類の生成やステータスをオンラインで一元管理できる「Musubell(ムスベル)」を開発した。
リーガルテックを推進する弁護士ドットコム(東京都港区)が提供する電子契約サービス「クラウドサイン」とのAPI連携を通じ、契約書類の電子化を実現。
さらに、「Musubell」開発にあたっては、野村不動産(東京都新宿区)が不動産契約業務フローや書類種別の共有等において開発に協力した。野村不動産は、「プラウド杉並方南町」、「プラウドシーズン稲城南山」の契約手続きに「Musubell」を導入する。
一般的な不動産売買契約では売主と顧客の双方が多くの書類に対応する必要があり、必要書類の選別、記入漏れや必要書類の確認、印紙の購入や都度の捺印、郵送手配など、売主・顧客双方に大きな負担がかかる。また、オフィスでの原本書類の保管・管理業務や対面での契約・捺印業務等は、不動産業界におけるテレワーク推進の大きな妨げになっている。
こうした問題を解決するソリューションとして、デジタルガレージは不動産契約時の顧客ごとに異なる必要書類の自動選別・生成、必要項目の自動入力、それぞれの契約ステータスをオンラインで一元管理することを実現。さらに、契約書の署名や押印、郵送などの手間を省き売買契約全体を電子化するため、弁護士ドットコムの「クラウドサイン」とAPI連携し、契約手続きにかかる売主・顧客双方の負担を軽減した。
「Musubell」の運営は、デジタルガレージグループのDGコミュニケーションズ(東京都港区)が担当。今後さらにオンライン接客等の不動産販売方法の変革に対応するとともに、様々なサービスとのAPI連携を通じ「Musubell」のサービスを拡充していく予定である。