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NTTコミュニケーションズとエイベックス ニューノーマル対応のコワーキング運営を実証
2020.08.24 17:35
NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区/NTT Com)とエイベックス・ビジネス・ディベロップメント(東京都港区)は、AI映像解析ソリューション「COTOHA Takumi Eyes」を活用し、コワーキングスペース「avex EYE」を安心・安全に利用するための実証実験を8月13日より開始した。同時にエイベックス・ビジネス・ディベロップメントは「avex EYE」の運営を本格的に再開する。
実験では「avex EYE」内の混雑度をAIが判定し、「三密」回避に役立てる。この技術はNTT Comが「COTOHA Takumi Eyes」の人物抽出技術をもとに機能拡張を行ったもので、施設内に設置した複数台のネットワークカメラの映像をリアルタイムに解析し施設の混雑状況を可視化。滞在状況をモニタへ表示し、閾値を超えた場合は警告文の表示やアラート音によって注意を促し訪問者の入場を制限する。訪問者はモニタ表示を見るか、事前にメール等の通知を受け取ることにより、施設内の混雑状況を確認してから施設を利用することが可能となる。モニタに表示される利用状況の映像は人物を匿名化(シルエット表示)しており、個人情報に配慮して表示される。
両社は実際の環境で運用することでこれらの有効性の検証と必要機能の見極めを行うほか、在室者マッチング・電子名刺交換などによるコミュニケーションの活性化など、ニューノーマル時代のコワーキングスペース作りを共同で検討。実証実験の結果を踏まえ継続的な改善に取り組むとともに、ウィズコロナ・アフターコロナ環境に対応したニューノーマルなコワーキングスペースの実現を目指す考えだ。