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来春竣工の「ESR川崎夜光DC」 ダイワコーポレーションが全棟賃貸借契約を締結
2020.08.31 15:11
ESR(東京都港区)は8月25日、川崎市川崎区夜光に建築中の物流施設「ESR川崎夜光ディストリビューションセンター(川崎夜光DC)」において、ダイワコーポレーション(東京都品川区)との賃貸借契約を8月1日付けで締結したと発表した。
ダイワコーポレーションは「川崎夜光DC」の最新スペックを備えた汎用性の高さに加え、「雇用の確保」と「輸配送の利便性」を評価。ESRとは「レッドウッド千葉北ディストリビューションセンター」(千葉市花見川区)に次いで2件目の全棟契約となった。
「川崎夜光DC」は敷地面積3万6364㎡、延床面積7万8119㎡の4階建てで、2021年4月末に竣工予定。京浜工業地帯の中心部に位置し、首都高速神奈川1号横羽線「大師IC」より2・7km。川崎港と羽田空港に近く、東京湾アクアラインの結節点にも近い。東京都心や関東圏の広域交通網へのアクセスにも優れ、陸海空の輸送インフラが整備された利便性が高いロケーションにある。今年開通した首都高横浜環状北西線により横羽線からも東名高速道路へ直接アクセスが可能。2021年度に羽田連絡道路、2023年に川崎港臨港道路東扇島水江町線が開通予定でアクセスがさらに向上する。
建物は耐震構造で、3階まで直接トラックでアクセスできるスロープ式。トラックバースは1階に34台、3階に34台。2階と4階には荷物用エレベーターを設置する。倉庫スペースの奥行きは55~66m、柱スパンは11・4m×10・5mと使い勝手の良いレイアウトが可能となっている。
こうしたメリットに加え、「雇用の確保」においても優位性を発揮。川崎市は政令指定都市の中で1位の人口増加率を誇り、住宅密集地に近いことや通勤の利便性などから、幅広い地域から人材を確保できると期待されている。