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日本郵政不動産 「蔵前一丁目開発事業」着工 駅近接の1.4万㎡にオフィス、住宅、物流の3機能

2020.09.07 14:57

 日本郵政不動産(東京都千代田区)は、「蔵前一丁目開発事業」の起工式を今月16日に行い、工事に着手する。同事業は東京都台東区蔵前一丁目の1・4万㎡の敷地における大型複合開発。開発地は都営浅草線「蔵前」駅徒歩3分、都営大江戸線「蔵前」駅およびJR総武線「浅草橋」駅徒歩7分。
 3棟による構成で、オフィス棟(地下1階地上13階、延床面積約2万9500㎡)、住宅棟(地上23階、延床面積約4万800㎡)、物流施設棟(地上9階建、延床面積約2万9000㎡)からなる。冷暖房効率を高める特殊コーティングされたLow-Eガラスの採用や、屋上・テラスを積極的に緑化することで環境負荷を軽減。太陽光発電によるクリーンエネルギーの有効活用にも取り組み、2023年春の竣工を予定している。
 オフィス棟、住宅棟、物流施設棟の各棟の主な入居・運営者も決定。オフィス棟にはライオン(東京都墨田区)の本社が入居予定。住宅棟では9~17階において、長谷工グループのセンチュリーライフ(東京都港区)が自立型・介護型併設の高齢者住宅を運営する。同じく住宅棟の18~23階は、三井不動産レジデンシャルリース(東京都新宿区)が賃貸住宅を運営し保育所も併設する。また、物流施設棟は日本郵便(東京都千代田区)の新たな物流拠点となる。
 日本郵政不動産は、同事業を通じて蔵前地区に賑わいをもたらすことで地域活性化に貢献。防災備蓄倉庫や水害時一時避難場所、災害時の帰宅困難者一時滞在場所の設置も検討し、地域防災や暮らしに役立つ複合施設を目指すとしている。




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