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住友不動産 「蕨」駅西口で大規模開発が始動

2020.09.07 14:50

 住友不動産(新宿区西新宿)は、埼玉県蕨市中央一丁目他で事業推進に協力してきた「蕨駅西口地区第一種市街地再開発事業」が先月28日に再開発組合の設立認可を受け、9月1日に組合を設立したと発表した。同社は正式に参加組合員として事業参画する。
 同事業はJR京浜東北線「蕨」駅に隣接した立地条件を生かし、西口広場や区画街路など公共施設の整備と先行工区(西口地区7番街区)に連続するプロムナードを中心に公共公益施設、商業業務施設及び都市型住宅施設が調和した魅力ある空間を創出し、地域を活性化する賑わい創出を図るとともに都市機能の向上と防災機能の強化を図る。
 同事業では都心から約20km圏内に位置し、利便性が高い「蕨」駅前に、住宅だけでなく公共公益施設(図書館と行政センター)や商業業務施設を配置・集約化。永住にふさわしい住みやすい環境を創出することで、新たな居住者を誘致し地域活性化を進める。また、人と人との繋がりを大切にし、温かみのある雰囲気が特徴的な蕨市らしさを発信するため、プロムナードや広場を活用したイベントを誘致し、地域住民や来街者がにぎわい、交流しやすい活気ある街並みの形成に貢献する。
 更に、江戸時代に中山道の宿場町として栄えた歴史や「成年式(成人式)」の発祥地である文化など、蕨市の歴史的かつ特長ある景観を守り一体的な街づくりを目指す。
 同計画は区域面積約1・3haの再開発計画。施設規模は全体で延床面積約5万4887㎡。施設用途を住宅、商業業務施設とする「Aエリア」と施設用途を住宅、公共公益施設(図書館、行政センター)、商業業務施設とする「Bエリア」に分けられる。
 「Aエリア」は延床面積2万3188㎡、地下1階地上29階、高さ99m。「Bエリア」は延床面積約3万1698㎡、地下1階地上27階、高さ95m。住宅総戸数はA・Bエリアを合わせて415戸。
 着工は2021年7月を予定。竣工は2025年1月を予定している。




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