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住友不動産、東京建物、大和ハウス工業等が参画「月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業」組合設立

2020.09.14 12:06

もんじゃストリート沿いに高さ200m、1380戸のマンション
 東京都中央区月島三丁目他で事業を推進する「月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業」において、「月島三丁目北地区市街地再開発組合」が5日に設立された。これに伴い、2017年より事業推進に協力してきた住友不動産(東京都新宿区)、東京建物(東京都中央区)、大和ハウス工業(大阪市北区)、首都圏不燃建築公社(東京都港区)が正式に参加組合員として参画する。
 開発用地は、「月島もんじゃストリート」として知名度が高く多くの人が訪れる「西仲通り商店街」に面した約1・5haの施行区域に位置している。地区内は築年数の経過した木造家屋が多く立ち並び、建物の更新が進まないなど防災上の課題を抱えていた。また隅田川に面した立地を活用し、災害時に活用できる公共施設や広場などの整備も求められている。
 こうした状況を踏まえ、再開発事業では土地の合理的かつ健全な高度利用を図る。中心となる敷地面積1万70㎡、延床面積14万6210㎡、高さ約199m、最大約1380戸のタワーマンションを建設するとともに、木造住宅密集地の解消、建物共同化と高度利用、広場整備などによる地域防災機能の向上を推進。商店街と隅田川をつなぐ広場や、月島ならではの趣ある路地空間などの整備も行う。さらに、公益施設の再編による保育所、デイサービス等の拡充・新設なども進め、月島ならではの特性を生かした安全で快適な生活環境と魅力的な複合市街地の形成を目指す。
 着工は2022年度、竣工は2025年度を予定している。




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