週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「心斎橋パルコ」11月オープンへ

2020.09.23 14:07

9年ぶり新規出店した大阪エリアの基幹店 隣接する「大丸心斎橋店」との一体戦略も
 パルコ(東京都渋谷区)は16日、「心斎橋PARCO」を11月にオープンすると発表した。全国18店舗目のPARCOとなり、新規出店は約9年ぶり。一部フロアは2021年1~3月にオープンする。
 新店は昨年11月オープンの新生「渋谷PARCO」、「名古屋PARCO」と並び、東名阪におけるの基幹店として位置づけられる。2019年9月にリニューアルオープンした隣接のグループ店舗「大丸心斎橋店本館」とともに、エリア開発「アーバンドミナント」戦略の具現化を推進していく。
 新築された建物は延床面積5万8000㎡、地上14階地下2階で、投資額は133億円。「大丸心斎橋店本館」とは2~10階に設けた連絡通路で一体化し回遊性を持たせた。年間テナント取扱高目標は220億円としている。
 「心斎橋PARCO」は、新生「渋谷PARCO」のエッセンスである「モード/アニメ/NEW飲食/アート」に、百貨店のテーマとして「ラグジュアリー/高級飲食/ゴルフ&スポーツ」をプラス。さらに大型専門店とシネマコンプレックス、多目的ホール、イベントスペースを加えた。駅直結で地下2階~地上14階までの16フロア+屋上を持つビルには約170の店舗が集結。従来の商業施設を越えた複合ビルとなることを目指す。
 ターゲットは「ノンエイジ」、「ジェンダーレス」、「コスモポリタン」とし、年齢や性別にとらわれず国境の制限も超えた多様な価値観を持つ顧客にアピール。来店客の回遊を促進するために、「大丸心斎橋店」と「心斎橋PARCO」限定で双方のハウスカードを利用した相互ポイントサービスも実施する。
 パルコでは、「コロナ禍の今だからこそ、顧客の『こだわり』や欲しい『モノ』、『コト』に応え、感性を刺激する『アート/カルチャー』を重視」するとし、新しいパルコの魅力を、テクノロジーを駆使して伝達・表現していく考えだ。




週刊不動産経営編集部  YouTube