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「ワーケーション協会」が発足 仕事もプライベートも楽しめる環境づくり推進
2020.10.19 11:07
仕事もプライベートも楽しめる環境創りを促進し、新たなビジネス機会・雇用・環境保護の創出を目的とするワーケーション協会(東京都千代田区)が設立された。
同協会は、Work(仕事)×Vacation(休暇)=ワーケーションを通じて、「仕事」を「もっと楽しく」過ごすための働き方を推進し、地方創生を活性化することを目的としている。協会の理事はいずれも地方へ移住し、その地の良さを肌で感じているという。
ワーケーションを普及させるために「地域の環境問題の解決」、「空き家の活用」、「地方の雇用創出」の3つを柱として地方創生に取り組む。具体的には、地域へ移住したメンバーや地域の企業・自治体と連携。成功例などの情報を他の市区町村へアウトプットし、各地域に合った提案を行う。また、「仕事」と「休暇」を取得できる環境の整備を行うことで、ワーケーションの普及を推進。地元の民間企業にもワーケーション導入を働きかけ、都市部と地域の摩擦を軽減しながらワーケーションの良さを伝えていく計画だ。各地の取り組みは、移住したメンバーを中心に活動報告としてサイト内で発信していく。
現在、ワーケーションは進み始めたばかり。フリーランスを中心に場所にとらわれない自由な働き方が広がる一方、部外者を受け入れることに不慣れな地域では不安を感じるケースも多い。同協会では、そうしたギャップを少なくする普及活動や受け入れ態勢の整備が必要と考え、地域の人々の理解を得ながら活動していく。