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元社員寮がコリビング型シェアハウスに ワークスペース・フィットネスルームを併設した42室

2020.10.26 10:42

 コワーキングスペースやコンセプト型シェアハウスの企画・運営を行うシェア180(名古屋市中川区)は20日、名古屋市において空き家となった2棟の元社員寮を再生し、全42室のコリビング型のシェアハウス、「Multiple Share180 金山東」としてオープンさせた。個室はオプションでベッドとカーペットをそれぞれ3種類から選びカスタマイズでき、事務所としての利用もできる。A棟は鉄筋5階建て、B棟はRC3階建て。2棟の延床面積は670㎡。
 共用リビングは段差によってゆるやかに区切られた3つの空間からなり、ハンモックや三角型のソファーを設置。それぞれが気に入った場所でくつろげるようにした。Netflix完備のプロジェクターもあり、映画鑑賞やプレゼンにも使用できる。また、4名が同時に調理可能な大型ダイニングキッチンを設置。24時間利用可能なフィットネスルームも併設し、無料のオンライン英会話で英語学習ができるなどの特色を持たせた。
 コワーキングスペースには、オープンスペース12席、左右が仕切られた「集中ブース」6席、「ミーティングルーム」を3室確保。フリーアドレスの事務所利用と法人登記も可能だ。3つのミーティングルームは、WEB会議やYoutubeなどの撮影にも利用できるよう、ウェブカメラ、マイク、LED照明、グリーンバックスクリーン等を備えている。在宅勤務が増える中、ワークスペースを備えた現代に合うシェアハウスとして運営していく。コワーキングスペースは月額会員制で、シェアハウスの入居者以外でも利用可能。住宅街のワークスペースとしての需要も獲得していくという。
 同社は今後も遊休不動産のシェア事業化を行い、シェアハウスの企画から、立ち上げ、集客、運営までをトータルに進めていく考えだ。




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