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ビルメンテナンス従事者応援キャンペーン「清掃員さん、ありがとう。ウィー・ラブ・ビルメン!」

2020.11.09 14:56

 今年10月から本格的に始動したビルメンテナンス従事者応援キャンペーンプロジェクト「清掃員さん、ありがとう。ウィー・ラブ・ビルメン!」をご存知だろうか。
 頭文字を取り略称した「W♡BM」(We Love Building Maintenance)をシンボルマークにしたこのキャンペーン。「月刊ビルメン」を発行するフェバリット(東京都文京区)を事務局に据え、おおわに内科クリニック(青森県南津軽郡大鰐町)、三菱地所(東京都千代田区)、日本ビル新聞社(東京都新宿区)が実行委員となり設立。全国ビルメンテナンス協会(東京都荒川区)が後援し、フェバリットの代表取締役社長・内野一郎氏が委員長を務めている。
 そもそも活動のキッカケは新型コロナウイルスの蔓延だ。コロナ禍において、安心した暮らし、働ける社会を維持するために欠かせないのが、「建物や空間など環境の衛生安全」。様々な場所で、飛沫感染や手の触れる場所等を清掃消毒・除菌してウイルスを不活化しているのが、エッセンシャルワーカーの清掃従事者である。オフィスや商業ビル等の表舞台からビルを機能させている裏側まで、清掃従事者の存在と働き無くして、都市社会の衛生安全を保つことはできない。とはいえ、彼らが感染リスクの高い立場であることもあまり認知されていない。といったことを背景に、日夜建物の清掃消毒・除菌作業を行っている清掃従事者の認知度・貢献度を広め、更に心からの感謝を伝えたい・応援したい等の思いから「清掃員さん、ありがとう。ウィー・ラブ・ビルメン!」キャンペーンプロジェクトは始まった。
 主な活動内容としては、清掃従事者の士気を活性化し、認知度・貢献度の周知を広げること。そのために様々な清掃現場(消毒・除菌等も含む)での様子を撮影し、かつ働く姿を素材にしたメッセージビジュアルをデジタルサイネージやポスター等で掲出・露出させていく。現在、羽田空港国内線ターミナルビルのデジタルサイネージや、三菱地所が協力し大丸有地区の丸の内ビジョンでも活動の様子を放映中だ。更に全国のオフィスビルや商業空間、自治体などの施設を対象に、一般市民とビルメンが一緒に参加して清掃消毒・除菌活動を行う「W♡BM清掃除菌クラブ」活動を開始。10月29日を十分に拭く日=「清掃除菌の日」と制定し、この日から毎月29日を「拭く日」として、直近では足立区社会福祉協議会とともに、足立区内の福祉施設で、プロの清掃員指導のもとで除菌剤を使用して行った。以後、この市民+ビルメンによる除菌活動を定例化し、全国に広げていく。
 内野氏は「当キャンペーンプロジェクトを通じて、日本の環境衛生の維持に貢献するビルメンテナンス従事者の方たちと、私たち一般市民との意識を一体化させて行き、新型コロナウイルス感染症を始めとするウイルスや細菌などへの医科学的知識や清掃除菌の方法をともに学びながら、皆が助け合い、互いを尊敬して活躍できる社会を実現していきたいです。現在はリンレイ、テラモト、PLUS HUMAN、タムラテコ、Suisho&YUHO、大一産業がスポンサーとなり、活動の手助けを頂いております。今後もホームページやSNS等の活動報告や宣伝活動も行っていきますので、キャンペーンサポーターを募っています」と語る。




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