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森トラスト 「ウェルネス新規事業」発表 「空気」と「睡眠」を追求したホテル客室提供

2020.11.16 14:58

「Pure wellness room」の独占販売店契約も
 「Go to トラベル」の成果で、国内旅行の需要は回復しつつある。その一方で、コロナ禍で衛生意識が高まりを見せている。直近では感染者数も増加傾向にあるなかで、さらなる対策を進めていく必要がある。そのなかで森トラスト(東京都港区)はウェルネスを軸に新たな取り組みを発表した。

 森トラストは「ウェルネス新規事業」を発表した。米国で室内環境の質を高める事業を展開するPure Solutions(ピュア ソリューションズ、以下「ピュア社」)が手掛ける室内環境を包括的なプロセスで清浄化しクリアな状態を維持する「Pure wellness room(ピュア ウェルネス ルーム)」と、眠りの品質に取り組むエアウィーヴ(東京都中央区)がホテル用に開発した新マットレス「エアウィーヴ 別途マットレス SH4」を、森トラストグループホテルである「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」と「東京マリオットホテル」に導入。高品質な「空気」と「睡眠」を掛け合わせた客室「Pure wellness room with airweave」として、各ホテルで10月29日より販売を開始した。
 この客室ではピュア社が持つ科学的な根拠に基づいて包括的・持続的に空気環境を清浄化する「7―step process」によって、クリーンな空気環境を実現する。具体的な7つのステップとは、米国特許取得済(US7767141B2)の室内清浄工程、空調設備の徹底洗浄、超高濃度オゾンショックトリートメント、Tea Tree Oil、Pureマシーン、Pureクリーン、Pureシールド、Pureカバーの7工程。またエアウィーヴ社がホテル用に新たに開発した、優れた耐圧分散性能により様々な方向から利用者の体を支え、かつカバー・中材ともに水洗いすることができる新マットレスを導入することで、清潔で快適な睡眠環境を実現した。  森トラスト代表取締役社長の伊達美和子氏は「日本でも『ウェルネス』の市場は拡大してきています」と指摘。コロナ禍によって衛生意識が格段に高まる中で、より安心して宿泊できるホテルの提供を目指していく。
 加えて森トラストでは「Pure wellness room」の日本独占販売契約も締結。今後、自社施設への導入を進めていくとともに、外部への販売も積極的に進めていく方針だ。
 業界に与えるインパクトに注目したい。




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