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コロナでも不動産投資に前向き傾向 健美家が不動産投資家アンケート結果を発表
2020.11.16 14:45
健美家(東京都港区)は11日、「不動産投資に関する意識調査」について第14回の結果を発表した。今回の調査は10月に行われたもので、ウィズコロナの新たなライフスタイルが定着しつつある今、不動産投資家が今後の市況をどう見ているのかを示すものといえるだろう。
現在の不動産価格と1年前の価格との比較については、前回(今年4月)44・7%と大幅に増えていた「価格が下降」という回答が17・4ポイント下がって27・3%という結果に。逆に「価格は上昇」とする回答は、14・0ポイント増の23・4%。最も多かったのは「価格に変動はない」の49・3%で、全体のほぼ半数となった。
一方、1年後の価格については、「下降する」という回答が前回から7・9ポイント下がって47・0%に。「上昇する」という回答は4・0ポイント増加し20・0%。「変動しない」の33・0%という結果は、3・9ポイント増であった。
また、物件を「積極的に探している」人は58・1%、「様子を見ている」人は37・9%で、そのうち今年4月以降に物件を購入した人は35・0%と、わずかだが増加した。
新型コロナの影響については、「働き方改革が進み、必ずしも東京都心が絶対的優位ではなくなった」「テレワークしやすい物件の購入やリフォームを検討するようになった」といった考え方の変化だけでなく、「こういうご時世でも、不動産は安定して強いと改めて感じた」という声も多く挙げられた。
同社では、「ウィズコロナの時代はまだ先行き不透明だが、必要以上に恐れ、悲観する状況にはない。アンケートの結果はそんなメッセージを投げかけているようだ」としている。