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「リードシー恵比寿ビル」完工 募集開始
2020.11.24 11:17
1993年竣工のビルを1棟まるごとリノベーション
コスモスイニシア(東京都港区)は18日、1993年竣工のビルをリノベーションした「リードシー恵比寿ビルの内装工事を完了し、地下1階~地上4階まで5フロアのテナント募集を開始した。
同ビルの立地は「恵比寿」駅より徒歩6分、「代官山」駅より徒歩5分。鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付き4階。敷地面積は292㎡、延床面積は680㎡。
コスモスイニシアは、既存ビルにリノベーションを施し再生する「投資用不動産事業」に力を入れている。同ビルではデザイン会社のKenma(東京都新宿区)との共同企画により、働き方の多様化に対応する空間計画を採用。加えて、あらかじめ家具や什器が設置されている「オールセットオフィス」とした。デスクなどの家具や什器が室内に設置されているため、入居時は足りない什器を搬入するだけで済み、退去費用も圧縮できる。
最大の特色は、ワークペースを屋外にも拡張したことだ。地上部と屋上部にテナント専用のワークスペース「Room B」を用意。ウィズコロナ時代に求められる新たなワークスタイルを提案している。「Room B」があることで、換気やソーシャルディスタンスの確保が容易になる。さらに、スタッフ同士のコミュニケーションも促進され、新しいアイデアが生まれやすくなると期待されている。
コスモスイニシアは、一棟再生型賃貸ビル「リードシー」シリーズの展開を加速。ニューノーマル時代にふさわしい新しいオフィスづくりを推進していく方針だ。