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南海電気鉄道/双日/日本政策投資銀行 難波中二丁目でオフィスビル開発に着手

2020.11.24 11:04

 南海電気鉄道(大阪市浪速区)、双日(東京都千代田区)、日本政策投資銀行(東京都千代田区)の3社は、大阪市浪速区難波中二丁目においてオフィスビル開発に着手した。
 3社はニッピ(東京都足立区)が所有する土地を南海電鉄が賃借したうえで特定目的会社(なんば開発特定目的会社)を設立。オフィスビルの開発は同特定目的会社が実施する。竣工は2023年1月を予定している。
 新築される建物は地上14階、敷地面積2505㎡、延床面積約1万9700㎡の中規模オフィスビルで、基準階貸室面積は約960㎡。三面採光による開放的かつ整型・無柱のオフィス空間を実現すると共に、低層部には自走式駐車場(172台)を設けることで、オフィス入居者および周辺商業施設の車両ニーズにも対応させる。
 今回の開発は「(仮称)難波中二丁目開発計画」の一部(B敷地)として実施される。同開発計画は「なんばパークス」南側に広がる約8900㎡の土地をA~Cまでの3街区に分け、それぞれ別の開発主体がホテルやオフィスビル、店舗などを建設するもので、2023年3月に工事が完了する予定。南海電鉄「難波」駅から「なんばパークス」に繋がる歩行者ネットワークの延伸整備なども計画されている。今回のオフィスビル開発ではペデストリアンデッキと接続する2階部分に店舗区画を配置し、なんば以南エリアの回遊性および界隈性の向上も目指している。
 今回の開発について南海電鉄では、「中期経営計画に基づき『なんばのまちづくり』、『不動産事業の拡大』に取り組んでおり、南海ターミナルビル近接ゾーンにおける都市機能の充実を図ると共に、『グレーターなんば』の創造に向けて開発エリアを拡大させ、エリア全体の魅力向上に取り組む」としている。
 双日は「社会の持続的な発展・成長への貢献を全社方針に掲げており、国内外でのオフィス・住宅・工業団地の開発・運営等の実績を活かし、なんばエリアの更なる発展、活性化に貢献する」と意気込む。




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