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「UCHIDA FAIR 2021」開催 リニューアルした第二オフィス「THE PLACE」も披露
2020.11.30 11:20
リモートワークの普及により、サテライトオフィス拠点の拡充や個室ワークスペースの設置など、働く場所の選択肢が広がりを見せている。今後は、コミュニケーションの在り方を見直し、Web会議などのオンラインツールをサポートするICTの導入も求められそうだ。
内田洋行(東京都中央区)は、今月26日から来年の2月19日までの間、新しい働き方を提案するオフィス新製品展示会「UCHIDA FAIR 2021」を開催する。コロナ禍で加速する働き方変革を実現する新たなライブオフィスを完全予約制で行うほか、オンライン展示会を併催する。
同社は2010年に働き方変革「Change WorkingR」を掲げ、2012年にはその日の業務に応じて最適な機能と場所を社員が能動的に選択する「アクティブ・コモンズR」を提唱し、新たなオフィスを創造してきた。国内で広がるABW(Activity Based Working)の先駆けともいえるこの「アクティブ・コモンズR」のコンセプトを、より働く人を主人公にしたキーワードとして「ワークブランク」を掲げた。働く人たち自身が多様なワークシーンを描き、選択できる環境づくりに取り組んでいく。
「ワークブランク」を体感する場として、「UCHIDA FAIR 2021」の開催に合わせ「内田洋行新川第二オフィス」を大幅にリニューアル。様々なワークエリアやワークポイントの設計により、ソーシャルディスタンスをとりながらも、多様なコミュニケーションの在り方と、働く人が主人公のワークシーン、またそれらを構成するファニチャー新製品を見ることができる。さらに、内田洋行のICT構築と環境構築の両方の技術を持つ力を結集し、働く人をサポートする新時代に対応したICTプラットフォームを参考出展するとした。
今月25日には「UCHIDA FAIR 2021」の一般公開に先駆け、新製品発表会とワークプレイスツアーが、内田洋行新川第2オフィス「THE PLACE」と新川本社にて開催された。説明会では冒頭に代表取締役社長の大久保昇氏が登壇。「コロナ禍でいろいろなことが変わってまいりました。ある程度の規模をお持ちの会社は在宅ワークを取り入れています。ですが、実は、日本は住宅の広さからして在宅ワークをしやすいというわけでは決してございません」と現状の日本の在宅勤務の執務環境の課題に触れつつ、「UCHIDA FAIR 2021」のコンセプトを説明した。
2021年の新製品については、オフィス商品企画部部長の門元英憲氏が説明。リラックスした姿勢で落ち着いたサロンに最適な「LEMNA ワークラウンジ(レムナ ワークラウンジ)」をはじめ、Web会議など様々なワークシーンを支えるICT新製品について述べた。
説明会後はリニューアルした内田洋行新川第二オフィス「THE PLACE」のワークプレイスツアーを実施。立っている人と話しやすいハイポジションのテーブル、ワーカー同士が落ち着いてコミュニケーションできるように配慮した低い姿勢を取る高さのテーブルやワークベンチ、オンライン会議でも活躍する仕切られたブース等、様々な働き方に対応したスペースを作り上げた。
2021年初旬には、新時代のICTプラットフォーム「スマートオフィスナビゲーター」(仮称)の「UCHIDA FAIR2021」への参考出展の発表を予定している。