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プロロジス 「東海太田川駅西土地区画整理事業」着工へ

2020.11.30 11:15

まちづくりと一体化した物流施設開発がスタート
 プロロジス(東京都千代田区)が、「東海太田川駅西土地区画整理事業」の施工に向けたプロジェクトを開始する。
 同社は今月22日、事業の施行者である東海太田川駅西土地区画整理組合の設立総会が開催されたことを機に、開発に向けたプロジェクトをスタートさせることを発表した。なおプロロジスは愛知県東海市で進められている同事業において事業提案企業として選定されており、まちの将来像を早期から見据え、土地区画整理組合、東海市、業務代行者と共にまちづくりを進めていくとしている。
 「東海太田川駅西土地区画整理事業」は、愛知県東海市の中核駅である名鉄常滑線「太田川」駅の玄関口に位置するエリアに、約34・4haの区域を整備する事業。地元地権者で構成される土地区画整理組合が、広域交流機能、居住機能、工業機能、物流機能等の複合的な機能を導入するまちづくり事業を施行中で、土地区画整理組合は「テクテクTokai(TTT)」をコンセプトとして、東海市が培ってきたモノづくりの伝統を生かしつつ多様な都市機能を配置し、「歩いて楽しいまち、にぎわい溢れるまち」の形成を目指す。 プロロジスは開発地内の「産業物流地区」の約7万1000㎡の敷地に、5階建て、延床面積約16万4000㎡のマルチテナント型物流施設を開発する計画。ダブルランプウェイにより、一方通行の車両動線を確保し、大型車両が各階にアクセス可能な計画とする。入居企業の事業継続性にも配慮し同社最新鋭のマルチテナント型物流施設の仕様に基づいた防災設備や就業環境を整える。
 開発地は、伊勢湾岸自動車道と名古屋高速4号東海線が接続する「東海JCT」から約4・3kmの地点に立地している。開発区域西側の「西知多道路」は、名古屋中心部と中部国際空港をつなぐ地域高規格道路で、2027年の全線開通に向け整備計画が進行している。今回の土地区画整理事業の施行に合わせて、西知多道路には土地区画整理事業区域に隣接する位置にICの新設(仮称「大田IC」)が予定されている。名古屋市中心部からは約15km、名古屋高速を利用して30分で到達可能。また、伊勢湾岸道路から新東名・新名神を利用することで、東西への広域配送も可能な物流好適地。西知多道路の全線開通時には、中部国際空港へ約20分で到達可能。




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