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「ベイシティタワーズ神戸」始動
2020.11.30 11:10
神戸市中央区新港町の第一突堤基部に27階のツインタワーマンション
住友不動産(東京都新宿区)と関電不動産開発(大阪市北区)は、神戸市で開発中のマンション「ベイシティタワーズ神戸 WEST/EAST」の販売活動を本格化させた。
「ベイシティタワーズ神戸 WEST/EAST」は総戸数700戸。神戸市中央区新港町の第一突堤基部で開発中のマンションで、今月28日より事前案内会を開催し、本格的な販売活動を開始した。建物はウォーターフロントの最前線に建つ地上27階、高さ92mのツインタワー。ベイシティ・リゾートライフを感じさせる眺望を特徴とし、グランドエントランスホールやスカイラウンジからは、季節や時間とともに移ろう水辺の景色や夜景を堪能することが出来る。角部屋住戸には、室内からの眺望を最大化させるため、足元近くから天井近くまで広がる「ダイナミックパノラマウィンドウ」を採用している。
住居は41~105㎡の1~3LDK。3LDKのファミリータイプが中心。多彩なプランを揃え、一次取得者から買い替え、セカンドハウスニーズまで幅広い顧客層を想定している。大規模物件ならではの共用施設として、2層吹き抜け・高さ7mのグランドエントランスホールや、地上20階にはスカイラウンジを配置。住民だけでなく大切なゲストを迎え入れる迎賓の空間として、建物付帯の車寄せにはステータスを感じさせる深い軒を設けている。また、フィットネスジムを完備しており、建物から出ることなく気軽に運動やトレーニングを行うことが出来る。
開発地は神戸開港150年記念プロジェクト「新港突堤西地区(第1突堤基部)再開発事業」の開発地区内に位置している。市が発表した「港都 神戸」グランドデザインでは「文化・創造産業複合エリア」と「観光・集客複合エリア」にゾーニングされているエリアで、旧居留地との一体性を確保しつつ、眺望景観に優れた立地を生かした文化・集客施設などを配置することで賑わいある都心・ウォーターフロントの新拠点形成が進められている。神姫バス(兵庫県姫路市)が「三宮」駅とウォーターフロントを結ぶ連節バスの運行を来年4月に開始する予定で、交通アクセス性の向上も期待されている。
同開発地区全体では、施設計画として北側街区に今般のツインタワーの高層住宅のほか、BMW等のショールームを兼ね備えたオフィス棟を配置。南側街区には、アクアリウムを中心にフードホールやクラシックカーの展示がある複合施設、クリエイティブな事業活動の場となるオフィスやホールなどを併設した企業本社を導入する。ウォーターフロントの賑わい活性と、上質な生活文化の発信地として整備が進められている地区内の施設は、2021年より順次稼働する。
また、再開発街区内の各建物はペデストリアンデッキで相互に繋がり移動しやすく、水辺デッキや緑地公園・公開空地などのオープンスペースを確保した開放感のある敷地計画となっている。