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霞ヶ関キャピタルが物流不動産に参入 船橋市で2100坪を開発中

2020.12.07 15:31

 霞ヶ関キャピタル(東京都千代田区)は、自社開発する物流施設ブランドの名称を「LOGI FLAG(ロジフラッグ)」とし、今後の主力事業として展開していくと発表。また、千葉県船橋市に物流施設の開発用地を取得した。
 同社はECの拡大による物流施設需要の高まりや、2030年のフロン規制に向けた冷凍冷蔵倉庫の設備投資、冷凍食品の消費増加による冷凍冷蔵倉庫の需要拡大などを受け、今年6月に物流事業部を立ち上げ、物流施設の開発に着手している。
 同社は「環境配慮型コールドチェーン物流施設開発に向けた取組み」、「大型物流倉庫と各地域の配送拠点の中継地点の開発推進」、「開発ノウハウを生かし、市街化調整区域において不動産価値を創造」の3つのコンセプトを軸に事業を展開する。
 開発する施設タイプは、「コールド型倉庫」、「オートメーション型倉庫」、「ドライ型倉庫」の3タイプ。「コールド型倉庫」は急速に伸び続ける冷凍食品ニーズに応え、2030年のフロン規制にも適応した冷凍冷蔵機器を貸主側で設置する。「オートメーション型倉庫」は空間の有効活用、作業の効率化、省人化など、施設利用者にとってメリットの多い自動倉庫設備を設置する。「ドライ型倉庫」はテナントの要望にマッチした立地・スペックの常温倉庫。
 現在は1物件を開発中、2物件を開発予定で、千葉県船橋市には敷地面積1100坪、建物面積2100坪の4階建て冷凍冷蔵倉庫を開発中。開発予定の物件は、千葉湾岸地区に敷地面積1500坪、建物面積2500坪、4階建ての冷凍冷蔵倉庫。埼玉県に敷地面積2700坪、建物面積4000坪、4階建てのドライ倉庫となっている。
 同社は旺盛な物流倉庫の需要を背景に、今後も首都圏のみならず国内の適切な立地において冷凍冷蔵倉庫、ドライ倉庫の開発を実施する。また、戦略的コンサルティング型デベロッパーとして、建物竣工後に倉庫を利用されるテナントのニーズや想いに寄り添った魅力ある物流施設の開発を行っていくとしている。




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