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ヒューリック 2050年までにCO2排出をゼロに 太陽光・小水力発電などの整備に1000億円
2020.12.14 11:16
ヒューリック(東京都中央区)は7日、電力由来のCO2排出量を2050年にゼロとすることを目指し、保有建物すべてに自社の非FIT再エネ電源から電気を供給するために約1000億円を投資すると発表した。非FIT太陽光発電と小水力発電の開発を本格的に進める。
同社は2025年の「RE100(自然エネルギー100%)」達成に向け、自家用の非FIT太陽光発電の開発を進めているが、2026年以降もRE100対象である自らの使用する電力(約60GWh)に加え、同社が保有するすべての賃貸建物で使用する電力(約370GWh)の100%再エネ化に向けて、非FIT再エネ電源の開発を推進する。
開発にあたっては、主に新規に開発する再エネ施設を取得することにより電源を確保することと、エネルギーミックスの観点から新たに小水力発電の開発に着手することの2つを基本方針とし、「持続可能な社会の実現」に貢献する計画だ。
小水力発電開発については、太陽光発電と同様にアドバンス(東京都千代田区)を事業パートナーとし、群馬県利根郡で第1号物件の小水力発電(約200kW)が2021年9月に稼働する予定。現在、これを含め国内3カ所の小水力発電所の計画を推進中。
ヒューリックはこの取り組みを通じて、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」および13「気候変動に具体的な対策を」に貢献するとしている。