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ワーケーション施設の検索・予約・決済アプリ「Dropin」の実証実験はじまる

2020.12.14 11:07

 NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区/NTT Com)は8日、ワークスペースの即時検索や予約ができるアプリ「Dropin(ドロッピン)」について、2021年1月中旬よりワーケーション施設の検索・予約を可能にする実証実験を開始し、利用者およびワークスペース提供店舗の募集を開始すると発表した。実施期間は、2021年3月31日までを予定している。
 「Dropin」は、NTT Comが提供するスマートフォンの専用アプリ。利用者の近くにあるドロップイン(一時利用)可能なカフェやホテル、コワーキングスペースなどを検索できる。事前にアプリ上で公衆無線LANや電源の有無、空席状況を確認でき、予約や決済も可能だ。
 今回の実証実験は、日本テレワーク協会(東京都千代田区)、KNT-CTホールディングス(東京都新宿区、KNT-CT)と共同で実施する。NTT Comは「Dropin」を通じてワークスペースの検索、予約、決済を提供。日本テレワーク協会は、全国のワークスペースを調査してきた知見を活かしワーケーションに活用できる施設のピックアップと情報提供を行う。KNT-CTはワーケーション用Webサイトを通じ、宿泊施設、アクティビティ、交通手段検索、予約、決済を提供する。「Dropin」とKNT-CTのワーケーション用Webサイトを連携させることでリモートワークやワーケーションの全国的な普及を目指すとともに、同サービスの潜在ニーズや課題などについて検証する。
 今後3社は実証実験で得られた知見をもとに、ワークスペースだけでなく宿泊施設やアクティビティ、交通手段などの情報をAPIで連携させ、一元的に検索・予約・決済ができるサービスの商用化を検討する。NTT Comは、人材の育成・研修を行う企業や、地域課題解決のためのビジネスマッチングやコワーキングスペース事業を行う企業などと提携し、ワーケーションの価値を拡大していきたいとしている。




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