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ほくでんグループ不動産事業を再編 北電・北電ネットワークの事業を北電興業に継承

2021.05.31 11:27

 北海道電力(ほくでん)グループが、不動産事業を再編すると発表した。
 北海道電力(札幌市中央区)、北海道電力ネットワーク(札幌市中央区)北電興業(札幌市中央区)の3社は、北海道電力と北海道電力ネットワークが展開している不動産賃貸事業や遊休不動産活用事業などを、北電興業に承継させると発表した。27日に開催された各社の取締役会で、それぞれの事業を吸収分割の方法によって北電興業に承継させると決議した。継承は2021年10月1日を予定している。
 北海道電力と北電興業との事業継承は、北海道電力を分割会社とし、北電興業を承継会社とする簡易吸収分割で行われる。北海道電力ネットワークと北電興業との事業継承も同じく、北海道電力ネットワークを分割会社とし、北電興業を承継会社とする簡易吸収分割で行われる予定となっている。
 吸収分割に際し、北電興業は株式その他金銭等の割当てや交付を行わない。また効力発生日(10月1日)の前日までに北海道電力が北電興業の全株式(自己株式を除く)を直接保有することを条件としており、グループの不動産事業における結束・統制強化も図る思惑がある模様だ。
 ほくでんグループでは昨今の事業体制について「あらゆる分野における企業変革を進めることにより、グループを取り巻く経営環境の変化に柔軟に対応していく」としたうえで、今回の不動産事業再編については「グループの不動産事業を北電興業に集約し、柔軟かつ機動的な不動産の活用を推進することで、ほくでんグループの収益拡大を図っていく」とし、その目的を収益拡大に置いていることを明らかにした。

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