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日通 医薬品専用の物流センターを相次ぎ竣工
2021.02.01 11:08
日本通運(東京都港区)は1月21日、新たな医薬品サプライネットワーク構築の核として新設する国内4拠点(東日本、西日本、富山、九州)のうち、3拠点目となる「富山医薬品センター」を竣工した。
同センターは医薬品に関するGDP(Good Distribution Practice=適正な流通基準)の日本への導入に伴う医薬品物流の変化に対応した施設で、GDPに基づく品質管理に加え、医薬品供給のBCP対応やドライバー不足への対応を含め、医薬品物流全体の最適化を目指す。建物は鉄骨造地上5階、敷地面積1万5373㎡、建築面積3112㎡、延床面積1万1036㎡。定温、保冷の温度管理など、医薬品サプライチェーンのあらゆるニーズに対応している。
今回、医薬品関連産業が集積する富山市で竣工した「富山医薬品センター」は、製品化された医薬品の国内供給のみならず、医薬品の主要製造地において製造事業者のバックヤードとなる流通サービスも提供。原料、原薬の調達、輸入、製品輸出など、国内外の医薬品サプライチェーンを見据えた戦略的拠点として位置付けている。
同社は今回の富山に続き、2月には埼玉県久喜市で「東日本医薬品センター」の竣工を予定しており、国内4拠点での本格的なサービスを開始する。