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不動産・建設業界でAI技術の活用が加速 三菱電機

2021.02.08 11:35

 三菱電機(東京都千代田区)は3日、独自のAI技術「MaisartR(マイサート)」を活用した「AI配筋検査システム」の提供を開始した。
 同システムは、ステレオカメラ搭載の端末に天候や鉄筋の状態など条件が異なる配筋画像を深層学習させた「AI配筋計測技術」を搭載。撮影画像から鉄筋の本数、径、間隔を自動計測する。撮影画像から鉄筋を検出する検出率は100%、鉄筋径の判別可能範囲はD10(径約10mm)~D51(同5mm)、鉄筋間隔の計測精度±5mm(同社計測実績)など、高精度な配筋検査を実現する。
 同社クラウドとAI配筋検査端末とを連携し、配筋検査帳票の作成、配筋検査、検査報告書の作成まで、手作業による転記なく自動で実施可能。従来の配筋検査と比較して、検査時間を約60%短縮できる。出来形管理や写真管理を行う「施工管理システム(要XMLファイル対応)」との連携も可能だ。
 導入に関しても、サブスクリプションによる月額定額制のサービスのため、ハードウエアを購入する必要がなく初期投資や資産管理が簡易化できる。
 同社は今後、同システムを建設事業者へ提案するとともに、新たなソリューションの提案やそれらをクラウド上でデータ連携させるサービスを広げる方針。これらの取り組みにより、人手不足が課題の建設現場の省力化、生産性向上に貢献する。




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