週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
オンライン需要の増加で販売台数に伸び リノベンチャー「HACO OFFICE」
2021.02.15 12:33
リノベーション専門会社・リノベンチャー(北九州市小倉北区)は、昨年10月に個室ブース「HACO OFFICE(ハコオフィス)」を販売開始。オンラインミーティングの需要増加や集中しての業務に最適なことから、着実に販売台数が伸びている。
ハコオフィスは個室型のブース家具で、定価58万円で販売する。昨今急激にニーズの高まったウェブ会議やオンラインでの商談等に対応できる企業のオフィスは少なく、同ブースを設置するだけでウェブ会議に対応できる手軽さから注目が集まった。中でも同製品は割安かつ組み立ての早いことが特長。組み立て専門の業者を抱えており、設置の作業時間は約20~30分。底にキャスターが付いており、室内レイアウトの変更にも柔軟に対応可能だ。もちろん固定用のアジャスターも付いているので、しっかりその場に固定することもできる。通常設備はデスク、椅子、照明、コンセント(USBもあり)、換気設備。またオプションとして、吸音パネルやスマートフォンの充電器、抗菌・抗ウイルスに効果のパネル材、火災消火設備などの設置及び設置への遵法性等の確認にも協力する。この多機能性も相まって、不動産事業者をはじめメーカーやサービス会社から購入及び設置を検討するケースが後を絶たない。ちなみに発注・依頼から設置までには、1カ月弱かかる。
代表取締役の徳山武氏は「テレワークが進んだことで個室ブースの需要が伸びました。ウェブ会議の需要も考えられますが、集中してのデスク業務に適した空間を簡単に構築できることも魅力と思われます。現在1人用の個室ブースだけでなく、2~4人での打ち合わせに適した『HACO OFFICE―meeting』も販売しており、多様なニーズに応えることが可能です」と語った。
実際オフィス以外で、マンション共用部やホテル、商業施設、病院、カラオケボックスに設置したいという要望(ニーズ)もあるようだ。同社が12月に開催した展示会で出展した際は、ブースを訪れた来場者から反響も上々であった。今後はユーザーのニーズを意識しつつ、煙感知センサーやウイルスの活性化を防ぐオゾン発生器の設置も検討している。