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東急不動産 保有ビルの使用電力を再エネ由来に 自社発電所の電力使用で
2021.02.15 12:24
東急不動産(東京都渋谷区)が、保有ビルで使用される電力の再エネ化に舵を切る。
今年4月に「渋谷ソラスタ」を含む本社事業所および渋谷エリアのオフィスビル・商業施設の計17施設で使用する電力を再生可能エネルギー利用に切り替えると発表した。年間約1万9000MWhの再生可能エネルギーを利用し、CO2削減量は年間約9400トンを見込む。
同社は現在、開発中を含め全国で53件の再生可能エネルギー発電事業を推進しており、合計定格容量は1145MWと原子力発電所1基分を超える高い発電容量を有している。同社の発電所で発電した電力の非化石価値を施設で活用することで、再生可能エネルギーへの切り替えを実現。他の事業者が発電した再生可能エネルギーを買い取る手法ではなく、再生可能エネルギー普及のために、再生可能エネルギー発電所を多く有する同社と電力会社とが協業することで、コストアップとはならないようにする。同社ビルのテナントには、これまでの電力コストと変わらない価格での電力提供が可能となる。
同社は2019年4月に不動産業では初となる「RE100」に加盟し、再生可能エネルギーの利用推進を検討してきた。今回の広域渋谷圏での取り組みを契機に、現在は2050年としているRE100の達成目標年を前倒しすることも検討している。