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ヒューリックが物流施設を開発 都内既存ビル敷地内の未利用容積を活用
2021.02.22 11:19
ヒューリック(東京都中央区)が、物流施設の開発に乗り出す。東京都江戸川区に保有する「ヒューリック葛西臨海ビル」敷地内の未利用容積(約100%分)を活用し、増築による物流施設「ヒューリックロジスティクス葛西」の建築工事に着手した。竣工は2022年5月を予定している。
同プロジェクトはヒューリックによる初の物流施設開発事業であり、物件価値を最大化させる「バリューアッド」の代表的プロジェクトと位置づける。
開発地は首都高湾岸線「葛西IC」へ約0・7km、環七通りに面した物流好適地。JR京葉線「葛西臨海公園」駅から徒歩13分、東京メトロ東西線「葛西」駅からバス7分と通勤利便性に優れ、豊富な周辺人口にも恵まれるなど雇用確保に有利な立地環境を有する。さらに開発地一帯は、水害に強いとされる江戸川区地域防災拠点に指定されており、BCPの観点からも安全性の高い立地といえる。
計画建物は、延床面積1万9923㎡、地上5階建のボックス型施設で、1フロアあたり約1100坪の倉庫面積を有する先進的物流施設。床荷重1・5t、柱間隔10m以上、梁下有効5・5m(基準階)を確保した。また各階に事務所スペースを設けた他、同一敷地内の「ヒューリック葛西臨海ビル」とも連携。同ビル内の24時間開放カフェテリア、商談可能なロビースペースなどの共用施設も利用可能とすることで、施設利用者の利便性向上に寄与する。