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伊藤忠都市開発 建替法で開発したマンションを販売開始
2021.03.01 11:00
伊藤忠都市開発(東京都港区)は、東京都渋谷区富ヶ谷二丁目で開発中の分譲マンション「クレヴィア渋谷富ヶ谷」の販売を20日より開始した。「マンション建替え等の円滑化に関する法律」による建替え事業で、竣工は9月を目指している。
前身の「富ヶ谷スカイマンション」は鉄骨造、地上3階、総戸数15戸のマンションとして1978年に竣工した旧耐震の建物。築42年が経過し水漏れやコンクリート劣化などの老朽化問題に加え、1階住戸も階段の利用が必要かつエレベーター未設置というバリアフリーに対する将来不安等の問題も抱えていた。管理組合で議論を重ねた結果、将来に向け良好な居住環境とするためには部分的に修繕を行うよりも建替えることが望ましいとの結論に至った。建替え後には敷地面積757㎡、延床面積2832㎡、鉄筋コンクリート造地上10階、35戸のマンションとなる。
立地は、東京メトロ千代田線「代々木公園」駅徒歩10分、小田急線「代々木八幡」駅徒歩1分。渋谷まで徒歩圏の利便性と、閑静な住宅街に位置する良好な住環境に加え、公園に隣接する希少性の高い場所に位置する。
建物に使用する素材は、自然の風合いや職人の手仕事感が伝わる素材を選び、「ここにしかない特別感」を感じられる、細部に至るまで美と質にこだわったデザインとなっている。外壁には「織部製陶」のタイルを採用。バルコニーの裏側にも施したタイルは、一枚一枚手仕事で作られているため風合いや色彩に異なる表情が生まれ、色・形ともに味わいがある。エントランスホールは「富ヶ谷らしさ」を表現するアート空間として位置付け、ガラスアートを設置した。